春へ
春みたいなデート服を着て2人でデートするのが好き
春のように暖かくて、気温差はバグだけど、お花見くらい人気者で、機嫌のいい天気くらい陽気だし、桜とかピンクとか淡い色とか、くすみカラーが似合って、包容力がある君は間違いなく春。
って去年の私が言ってたのを覚えてる。
でも、春は日中と夜の寒暖差が激しすぎるし、桜は一瞬で散ってしまうし、今年に関してはお花見は中止だし、春嵐は突然で春雷は轟いて、黒を身に纏う人は容赦なくて、一番悲しい気持ちにさせる君は間違いなく春。
って今年の私が言ってる。
別にいいの。
私を泣かせられるのはあなただけだし、あなたといる時、泣くより多く笑っているし、いいの。
例えば他の人に「君のことを泣かさないよ」なんて言われても、その通りとしか思えない。
私はきっとこう答えるの。
「あなたは…いいえ、あなたも私を泣かせられないでしょうね」
って
ねぇ、春。
春の日に降る雨は、どの季節より重たいし咲いた桜を散らしていくの。
いつか芽吹くために植えた花は、何色に育つのかしら
きっと私は夏。
全てを焼き尽くすような太陽の光を降り注ぐの。
私が通ったあとの台風に備えないと、きっと後悔すると思うけど大丈夫かしら
Happy end……now loading